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訪日外国人を集客するために知っておくべきこと

訪日外国人が利用するさまざまな検索エンジン、マップやSNSなどで自社情報を表示することで、製品やサービスの購入意欲が高い瞬間に、より広い範囲へのリーチを実現。

Yext

7月 30, 2019

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旅先で知らない場所を訪れる旅行者が、すばやく正確な情報を見つけるために頼りにするのが検索エンジン、マップなどのアプリです。タクシーのメーターが上がる時にホテルへの道順を確認しているとき、ほとんどのレストランが閉まっている夜中に美味しい食事ができる場所を探すとき、駅への途中で現地のランドマークを少し観光したいときなど、ゆっくり座って検索をする時間はありません。目的地に到着して始めて、詳細な情報を追加で探すのです。このテーマに関する前回の記事では、旅行者が製品やサービス利用意欲の高い瞬間にリーチする上で、ローカル検索の結果に表示されることの重要性をご紹介しました。

GoogleがGoogleマップの拡張現実(AR)対応を実験していることを考慮すれば、間もなくスマートフォンの画面と眼前の風景を行ったり来たりする必要はなくなり、街をより観光しやすくなるかもしれません。ただし、こうしたナビツールは、旅行者が見つけようとしているローカルビジネスやその他の公共スペースの情報があって始めて役に立ちます。

旅先で消費者が検索に使う検索エンジン、マップ、アプリ、音声アシスタントやソーシャルネットワークを通じて、各ロケーションに関する重要な情報(住所、電話番号、営業時間、提供する製品やサービス)を正確かつ一貫性のある形で提供することが重要となる理由はまさにここにあります。こうした情報を主要AI活用型サービスのいくつか(Google、 Facebook、BingやTripAdvisor)で管理すれば事足りると思われるかもしれません。しかし、外国や他の都市からの旅行者が愛用しているサービスは他にも多数存在します。

高度なモバイルアプローチを求める中国人観光客

中国以外の国を拠点とする企業にとって、中国人観光客への対応はそう容易ではありません。すでに知られているように、Google、Facebook、Twitter、YouTubeやThe New York Timesは中国では使えません(少なくともVPNがなければ)。また、同国ではWeChat、Toutiao(ニュースまとめ)やDouyin(短い動画の共有)などの独自のデジタルツールが使われていることも有名です。

こうしたデジタル面での制約が、国外を旅行する中国人観光客にも適用されることを知らない企業は数多く存在します。デバイスの所有者が国外を旅する場合でも、中国のモバイルサービスプロバイダがGoogleとFacebookのブロックを解除することはありません。したがって、こうした**旅行者は、Baidu Mapsを道案内に使い、Mafengwoで旅の計画を立て、Dianpingでショップやレストラン探しをすることになります。当然、これらの使用中には、こうしたサービスに情報提供を行っているビジネスしか表示されません。**そのため、中国人観光客にリーチするためのマーケティングキャンペーンの一環としてGoogle Adsでターゲット広告キャンペーンを実施しても、時間と資金のムダということになりかねないのです。国内でも国外でも、中国人ユーザーの大半はGoogleを使っておらず、場合によっては名前も聞いたことがないからです。

真の意味で「AIファースト」な中国

中国の巨大なデジタルネイティブ人口は、人工知能(AI)の学習対象となる膨大なユーザーデータの供給源として機能しています。したがって、中国でAIが発展する速度は他国の追随を許さないものとなる可能性があります。AIがより賢くなり、ユーザーにより個人的な回答やおすすめを提供できるようになりつつある現在、AI活用型サービスである検索エンジン、マップ、音声アシスタントなどに正しい自社情報の発信こそが、購買意欲の高い消費者にリーチする上で最も効率的な方法なのです。

外国人観光客にリーチし、製品やサービスの購入意欲の高い瞬間に自社の情報を届けるためには、そうした観光客が利用するさまざまなAI対応型サービスを通じて自社情報を確実に届けることが欠かせません。

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